第6回  埼書展表彰式



             

こんにちは、谷蒼涯です。代表者として少しお話させていただきます。本日は第6回埼書展の表彰式にお集まりいただきまして誠に有難うございます。受賞者の皆さん、おめでとうございます。そして、このような立派な会場で展示および表彰式を実施できるように準備にあたってくれました役員先生方、ご協力本当に有難うございました。感謝申し上げます。

今回、埼書展は6回目となりました。そして新たに児童部に硬筆の部を設けました。埼玉県では学校で硬筆展などを実施していることもあって、比較的抵抗感なく多くの生徒が参加出品してくれました。そして改めて皆さんの実力に感心させられました。今までどおり毛筆は自由課題にしましたが、硬筆はあえて環境に関する言葉を統一課題として、書写の練習にとどまることなく、身近な環境について考える機会となるように配慮しました。毛筆の課題は皆は自分で決めましたか。難しすぎると、なかなか出来なくて泣きそうになるし、簡単すぎるとまわりの皆から「えー」って言われてしまうし、決めるのが大変だったと思います。でもね、そうやって自分で決めた言葉を最後まで頑張って書くということはとってもすごいことです。大人だって、自分の作品を仕上げるまで、夜中まで泣きそうになりながら書いた人もいるって聞いています。

ところで、会場の自分の作品をもう見ましたか。自分の作品や他の人の作品を見て何か感じましたか。「やったー」って満足しましたか、もう少し頑張ればって反省しましたか。実際に自分で書いた作品だから、色んなことを感じることが出来るんです。そういった経験がとても大切で価値のあるこだと思います。私もきのう、会場の作品をみて印象に残った子供の作品がありました。堂々とした美しい夢という文字です。家に帰ってインターネットで夢について検索しているうちに、おもしろいのを見つけましたので、少しだけ紹介したいと思います。皆、デズニーランドは好きですか。大人だって好きな人は大勢いると思います。そのデズニーランドやミッキーを考え出したウォルトデズニーの言葉です。聞いてください。

失敗したからってなんなのだ?
失敗から学びを得て、また挑戦すればいいじゃないか。
夢を見る事ができるなら、それは実現できるんだ。
いつだって忘れないで欲しい。
何もかもすべて一匹のねずみから始まったってことを。
不可能なことは何もない。
夢を追う勇気させあれば、すべてのことはかなえられる。
大きな夢を見ること。
そして夢を追い、最後まで実現するまで追い続けること。
夢が完成するまで満足してはいけない。
夢をかなえる秘訣は、4つのCに集約される。
それは、「好奇心」「自信」「勇気」。そして「継続」である。
(順にCuriosity,Confidence,Courage,Constancy)

何かを始めるためには、しゃべるのをやめて
行動し始めなければならない。

どんなに洗練された大人の中にも、外に出たくてしょうがない小さな子どもがいる。我々の中にあって一番価値があるものは、子どもの心である。物事を見事にやることだよ。「もう1回それを見るためなら、お金だって払う」といわれるくらい見事にね。

少し強引ですが、書道に置き換えて考えてみてください。低学年の子には好奇心が多すぎてお習字に集中できない子も確かにいますが、何かのきっかけで、その好奇心がお習字に向けられ、とことん探求し挑戦し続けたら、どれほどすごい書家になるやもしれません。おかあさん方は、結果を急ぎすぎず一緒に歩んでほしいと思います。子供が生まれたとき初めて親になるわけですから、いわば同期として目の前の小さな夢から将来の大きな夢を見つけ、実現できるよう手伝ってあげてください。

2011年11月26日

埼玉県書作家連盟会長  谷  蒼涯