<海底油田事故と環境問題について>



上のニュースを事故発生当時から注目してきたが、


BPは流出元となっている油田のパイプにチューブをつないで原油を吸い上げる作業を実施しているが、同社広報は同日、この作業で日量約5000バレルの原油を回収していると語った。これは、米政府や同社がこれまで公表してきた1日当たりの推定流出量に相当する。BPは、回収されずに流出を続けている原油がどの程度の量になるのかは明らかにしなかった。

米議員がBPから入手して公表した映像には、破損した油田から回収量をはるかに上回る量の原油が流出する様子が映っている。下院調査委員会の議長を務めるマーキー議員は記者団に「BPは信用できないということが分かってきた」と話した。

一方、沿岸警備隊は、鉱物資源管理局、海洋大気局、エネルギー省、地質調査所などの政府機関で構成する技術グループを設置し、実際の流出量調査に当たると発表した。既に事故発生から現在までの流出量を調べる作業に着手しているという。

米政府は同日、BPに対して流出に関する全情報の開示を命じたと発表した。環境影響評価分析や内部調査報告書、回収・除去作業の詳細に関する情報なども対象になる。国土安全保障省のナポリターノ長官と環境保護庁のジャクソン長官はBPグループのトニー・ヘイワード最高経営責任者(CEO)にあてた書簡で、情報をウェブサイトに掲載して毎日更新するよう求めた。


メキシコ湾原油流出 「トップキル」作戦を開始

2010.05.27 Web posted at:  12:03  JST Updated - CNN

ルイジアナ州ベニス(CNN) 米メキシコ湾の原油流出事故で、対策に当たっている石油大手のBPは現地時間の26日午後、流出食い止めのための「トップキル」と呼ばれる作業に着手した。BPによると、成否が判明するのは27日以降になる見通し。

BPは現地時間の同日午後1時、水の2倍の密度を持つ泥状の液体約23トンを油田に注入する作業を開始した。この計画がうまくいけば、油田をコンクリートで封鎖できる状態になる。同社は先に、成功の確率は60〜70%だと説明していた。

BPのトニー・ヘイワード最高経営責任者(CEO)は作業開始から約4時間後、テキサス州ヒューストンの指令本部で「少なくとも今後24時間は継続する。24時間たてば成否が分かるだろう」と語った。計画は予定通りに進行しているが、海底から届く映像だけでは状況は判断できないとしている。

トップキルの計画には現場で連邦政府の対策を指揮する沿岸警備隊の司令官が最終許可を出した。オバマ大統領は、政権としてあらゆる選択肢を検討中だと述べ、「もし(トップキルが)うまくいかなかった場合でも、有効な手段はほかにある」と話している。大統領は27日に、海底油田採掘に関する監督強化と安全規制強化策を発表する予定。


原油流出封じ込め失敗=早期食い止め困難に−米メキシコ湾

 【ワシントン時事】英メジャー(国際石油資本)BPは29日、米南部ルイジアナ州沖のメキシコ湾で続いている原油流出を止めるため26日に開始した封じ込め作戦が失敗に終わったと発表した。これにより、原油流出を早期に食い止めることが困難になったとの悲観的な見方が強まっている。
 BPは26日、油井に泥などを流し込み、セメントで封じ込める「トップキル」作戦に着手。しかし、BPの担当者は「油井からの流出を食い止めることはできず、次の選択肢に移る決定を下した」と述べた。
 この手法は、1991年の湾岸戦争で破壊されたクウェートの油田での原油流出を食い止めたが、水深1500メートルの深海では初めての試みで、専門家の間からは懐疑的な見方が出ていた。(2010/05/30-12:24)


更にこの失敗により
空気中に拡散したベンゼンによる
新たな環境問題が発生!!



平成22年6月5日

日本書蒼院理事長 谷 蒼涯